2018年 06月 09日
「広重 二つの東海道五拾三次 保永堂版と丸清版」@八王子市夢美術館 |
浮世絵師 歌川広重が生涯にわたり20種類以上制作した東海道シリーズ。そのうち30代出世作となった“保永堂版” と50代で手がけた“丸清版” を見比べ楽しめる展覧会ということで観てきました。
場所は八王子市夢美術館。2つの違いをよりよく知れるようにと起点である日本橋から終着点の三条大橋までの全作品が、大正時代と現代の写真付きの3点セットで並べられた展示になっていました。なのでとても見やすく大変わかりやすかったです。
そもそも、この展覧会を知るまで20種類以上もシリーズが存在していると分かっていなかったし、見た2シリーズだけでも明確な違いがあると初めて知りました。それぞれをトータルで見た印象は “保永堂版=動(太陽)。丸清版=静(月。夜)”
これはおそらく広重が風景とともに描く人々や馬などの登場率が関係していて、ツボな人を見つけるのが面白く、温かみや可愛らしさを感じた=保永堂版のほうが好き!になったのだと思います(笑)
遠近、対岸(左右対称)、朝霧と夜景。こんな風に1つの宿場を異なる見方、対比で描いています。そしてシリーズをまたいで別の宿場町に同じ旅人が登場したりしているのも面白く、浮世絵師の粋と遊び心を感じられました。
たっぷり、じっくり、ゆっくり堪能し今回のお土産は図録のみ。1冊1,700円でした。
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おまけの話。鑑賞前にまずは上高地あずさ珈琲で腹ごしらえ!前回来たときに美術館の近くにあることを知ったんですよね。昨年秋にオープンしたようです。
デニッシュ生地パンのフレンチトーストがサックサクで美味でした!山小屋風の雰囲気も落ち着けて良かったです。違うメニューも食べてみたい…定番コースになるかも笑
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by tenohirakoubou
| 2018-06-09 19:37
| おでかけ
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